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傾斜地の木箱ができるまで

1日目
■東京での作業
@部材の加工と仮組み
建設地が遠いので現地作業を軽減することを 考えて、各外壁面をパネル化して立てることにした。
東京の作業場でパネルの構成部材を 加工しながら仮組みを行う 。
■現場での作業
A現地にてパネル化
加工し終えた部材を現場に搬入し、パネルをつくる。土台・柱・梁・間柱・胴縁などを組み、下地コンパネはもちろんサッシュやポリカーボネイト複層板も取り付ける。
出来上がったパネルは平らな場所がないので、基礎の上に重ねて置く。


2日目
B南面パネルを建てる
クレーンで各パネルを起こして組み立てる。
まず南面のパネルから建てはじめる。南面は仕上がりのポリカーボネイト複層板とサッシュがつき、仕上がりの状態である。基礎の上に固定すると住宅の内外観の印象が、もうすでにわかる。
C北面パネルを建てる
北面のパネルはコンパネとアスファルトフェルトまで貼ってある。
C北面パネル
内側は間柱やコンパネが現れている。
それらが仕上げとなるので内部のでき上がりが想像できる。
D東面パネルを建てる
南北のパネルは基礎天に垂直だが、東面は傾いている。柱脚は製作金物で固める。西面は開口 部が大きいので柱と桁を組んだものを建ち上げ る。
E各パネルの組み立ては午前中で完了した。外周の出来上がりである。この構造は箱の全ての面が完成したときにはじめて安定する。この 段階で筋違いなどで補強しておく。
F小屋組
現場の敷地は広いが平坦な場所がない為、地上で屋根面をパネル化することができない。2本のLVLの垂木と転び止めでつくったユニットをクレーンで上げて、垂木を組んでいく。
F小屋組
F小屋組
小屋組の完成



G箱の出来上がり
外部はほぼ完成の状態と変わらない。
3日目
H木箱の完成
屋根下地のコンパネを張る。
屋根面が完成する。箱の形ができあがり、 構造も安定する。

屋根と外壁のコンパネの上に硬質ウレタンフォームとガルバリウム鋼鈑との複合板であるフォームナートパネル丸波を張る。
板金工事と断熱工事が一度に行える。これで外回りが完成である。


6人の大工で6日作業して、内部のフローリングまで張り終え、あとは1人の大工が現場監督を兼ねて2週間残った。
6日目に施主が現場に来て、ほぼ出来上がりの状態を見ることができた。
別荘地の管理人は「3日でできた家」といっている。
実際には3日ではないが工事関係者でない人からはそのように感じたのだろう。